水の大切さを親子で学ぶイベント「すごろくで遊ぼう!雨のしずくになって、地球をめぐる水の旅に出よう」が7月23日、毎日メディアカフェで開かれました。
メディアカフェ協賛企業のライオンと墨田区のNPO法人雨水市民の会が企画しました。はじめに、ライオンCSR推進部の島崎博子さんが「ライオンは歯磨き粉や洗剤を売っていますが、水を使うから、水を大切にする活動に力を入れています。雨水の活用にも取り組んでいて、雨水市民の会の体験プログラムを広く知ってもらいたいと思い、企画しました。すごろくをしながら、水循環について学んでください」と挨拶しました。
次に、雨水市民の会理事の笹川みちるさんが「地球上の水の97%は海水で、淡水は3%しかありません。しかも、利用できるのはわずか0・01%です。地球上の水がバケツ一杯の水だとすると、淡水はコップ1杯分、使える淡水はスプーン1杯以下なのです」と淡水の貴重さを説明し、「都市部の雨水は下水道に入る仕組みになっていますが、雨水をためて利用することにより、一気に大量の雨水が下水道に流れ込むことを抑えることができます」と雨水利用の意義を語りました。
続いて、笹川さんと雨水市民の会メンバーの高橋朝子さん、南昌子さん、柴早苗さんが、参加した親子と一緒に「水循環すごろく」(雨つぶぐるぐるすごろく)をしました。海をふるさととする雨水が森や田畑や都市に降った後、海に戻るまでを、すごろくにしています。途中、特定のコマに到達すると、「水蒸気が雲のつぶになり、雨になる」「田んぼには稲を育てるだけではなく、自然のダムとして洪水を防ぎ、地下水を豊かにしたり、生き物のすみかになるという役割がある」「干潟は生物多様性そのものであり、水をきれいにすることに役立っている」など、水に関連する知識を、会のメンバーが説明しました。
子どもたちはポイントを得て歓声を上げたり、後戻りになって悔しがるなど、すごろくを楽しんでいました。
最後に、島崎さんは雨水市民の会とライオンが主催する「雨活アイデアコンテスト2016」について説明しました。小中学生を対象に、雨水を私たちの生活に有効活用するアイデアを募るコンテストで、「作文」「自由研究」「ポスター」「標語」の4部門があります。締め切りは10月15日。「自分の得意な分野で応募してください」と呼びかけました。
雨活アイデアコンテスト2016
http://www.lion.co.jp/ja/csr/social/rain/contest/
雨水市民の会
http://www.skywater.jp/